売らない店舗のメリットは? 大手百貫店が売らない店舗に参入
売らない店舗のメリットは、
- 商品の魅力や価値を直接伝えることができる
- 顧客とのコミュニケーションや信頼関係を深めることができる
- マーケティングやブランディングに効果的な情報収集や分析ができる
- 在庫管理や物流コストを削減することができる
- 店舗面積や人件費などの固定費用を抑えることができる などがあげられます
売らないのに何をするのか?
これらの売らない店舗は、
- 顧客ニーズやトレンドに応じて柔軟に商品やサービスを入れ替える
- オムニチャネル戦略を推進し、オンラインとオフラインの連携を強化する
- 顧客データやフィードバックを収集し、分析・活用する
- 新規顧客や若年層の獲得に努める
などの特徴があります。
大手百貫店が売らない店舗に参入
- 大丸松坂屋百貨店:2022年4月に東京駅八重洲口に「&found(アンドファウンド)」をオープンしました。日常のスキマ時間で「半歩先の日常」を体験できる、持ち帰ることができるショールーミング型店舗です。
- 高島屋:2022年5月に渋谷ヒカリエShinQsに「TAKASHIMAYA FUTURE LAB(タカシマヤ フューチャー ラボ)」をオープンしました。未来の暮らしやライフスタイルを提案する、体験型のライフスタイル研究所です。
ITなど異業種参入も相次ぐ
百貨店以外でも売らない店舗はあります。売らない店舗の先駆者としては、
- b8ta(ベータ):米国発のショールーミングストアで、日本では2019年に表参道に1号店をオープンしました。最新のテクノロジー製品を自由に試せる場所で、購入はオンラインで行います。
- ZOZOは、2022年12月16日に表参道に「niaulab by ZOZO(ニアウラボ)」という体験型店舗をオープンしました。ここでは商品を販売せず、AIとプロのスタイリストが来店者に合ったコーディネートを提案します。ZOZOは、この店舗で得た顧客の定性データを活用して、オンラインでの商品開発や販売戦略に反映させることを目指しています。
- メルカリは、2019年11月から2020年1月まで期間限定で「メルカリストア」を渋谷ヒカリエにオープンしました。ここではメルカリの出品者が自分の商品を展示することができ、来店者はQRコードを読み取ってオンラインで購入することができました。メルカリは、この店舗で出品者と購入者の交流や信頼感を高めることや、オフラインでもメルカリのブランド認知度を高めることを狙っていました
ポップアップストアと売らない店舗の比較
- ポップアップストアは、期間限定で開催される店舗で、新商品の宣伝やブランドイメージの向上などを目的としています。ポップアップストアでは、商品を展示するだけでなく、体験やイベントなども提供することが多いです。
- 売らない店舗は、常設または長期間にわたって開催される店舗で、顧客との関係性や信頼感の構築などを目的としています。売らない店舗では、商品を試せるだけでなく、オンラインで購入する方法やサービスも紹介することが多いです
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